「上手に見える」手紙文字の書き方

手紙を書かない理由には「文章を書くのが面倒だから」「ポストまで行くのがイヤ」などがあります。一番大きな理由は「字が下手だから」というものですね。確かに文字を書くとき上手下手はあるでしょう。お習字や書き方の教室に通った方ならいざ知らず、小学校の書道の添削は朱書きだらけにされましたという記憶だけが残っているのはよくある話です。

上手か下手かというのはあくまでも「お手本にどれだけ近いか」という「形」の問題なのです。お手本に習って書くというよりも「似せて書く」と言った方がしっくりくるかもしれません。静かな気持ちで書を書くということに秀でている人を見て羨ましく思いますね。しかし、あくまでも形の問題で人の顔と同じ数だけ「文字の形」があるのは当然だと思いませんか?

上手な文字を書かなければと思うとできる人とできない人がいて当然なのです。要は「上手に見える」ということに視点を変えてみれば良いということになりますね。

一つだけどうしても譲れない「文字を書く時の約束」

「丁寧に書く」ただその1点だけです。これは誰にでもできること、得手不得手は一切関係のないことですね。丁寧に、相手が読みやすいように文字を書くということがたった一つの約束事です。

字が上手に見える筆記具

鉛筆よりもボールペン、ボールペンよりも万年筆の方が字が上手に見えるのです。筆圧や書き味を比較するとお分かりいただけるかと思いますが、色の濃淡や微かなムラが「味」になるのです。本来は筆書きするのが手紙と言われればそれまでかもしれませんが、自分が一番「のびのびと書ける」筆記具を見つけましょう。

筆記具の太さやインクの色にも秘密がある

黒色インクの万年筆が手紙における定番です。目上の方にも儀礼的な内容のものもこの組み合わせで差し出すのがベストです。とはいえ「字が上手に見える」という観点でいけば、インクの色を青色や少し抑えめのブルーブラックあたりに変えてみるだけでも印象がガラリと変わります。手紙ではありませんが、青色インクの極太万年筆で伸びやかに書かれた処方箋を見てハッとしたことがあります。文字はいわゆる「お手本」からは大きくかけ離れた丸い文字なのに、鮮烈な印象として残る1枚の紙となりました。インクの色をわずかに青色に寄せただけでもかなりのインパクトです。

太さは見え方に大きく影響を及ぼします。極細のゲルインクペンでとても小さな文字を書いた付箋を使い慣れている方が多いようですが、確かに几帳面な文字で書かなければならない場面もあるでしょう。ことに手紙ともなるとそうはいきません。手紙の文字を上手に見せるには「太字の筆記具」がベストです。

縦書きも横書きも、便箋も一筆箋も、全てのびのびと書くということが読み手にもおおらかさを伝えるものになります。おおらかな文字で書かれた手紙は読んでいても気持ちの良いものですね。万年筆のペン先もボールペン同様文字の太さを選ぶことができるので、書き比べてチョイスすると良いですね。

大きさに変化をつけるという「ワザ」

ほとんどが漢字とひらがなで書くことができる手紙、その書き文字に大きさのリズムを持たせるのです。漢字よりもひらがなを心持ち小さめに書くとなぜか見栄えが良くなります。というのも、漢字の方がひらがなよりも圧倒的に画数が多いので大きめに書いた方がゴチャつき感が解消されますね。また縦書きならばひらがなの方を若干縦長に書くというのも裏技として使えます。女性ならばひらがなはわずかに角を丸めて書くとさらに女性らしさが印象付けられます。

手紙の文字を上手に見せる:まとめ

文字をお手本通りに書こうとするほどに「字を書くのなんてまっぴら!」という気持ちになってしまいます。気持ちを伝える「手紙」だからこそ、読み手に優しく丁寧さ重視で書くことが大切です。単調さを避けて大きさにもリズムをつけましょう。

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