「結びのあいさつ」秋編:8月から10月には秋風を手紙に乗せて

「秋といえば?」と問われたら何を思い浮かべますか?「行楽の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」など、身の回りにはたくさんの秋があふれています。でも、ちょっと考えてみると私たちが「秋」だと感じるのはおおむね9月から10月ごろですね。暦の上では8月の「立秋」に秋が始まり10月の「霜降」で終わるとされています。

8月の「結びのあいさつ」

体感温度も実測値も、かなり暑くて夏バテしている人も多いのが8月です。とはいえ、8月8日ごろに「立秋」を迎えて文字通り季節は秋に移り変わっているのです。「暑中見舞い」と書いて良いのは「立秋」の前日まで、それ以降に差し出すならば「残暑見舞い」と書きますね。このことからしても、間違いなく「秋」がやってくるということです。

「立秋を迎えたとはいえまだまだ残暑が続きます」
「暦の上では秋ですが、まだ暑さが続くようですのでご自愛ください」

暑いけれど秋が来て、暑さで疲れが出るというのが8月でしょう。下旬の「処暑」を過ぎた頃には夜風がわずかずつ涼しさを増して来ます。

「秋の気配が漂って来ましたが、ご健康には十分注意してください」

酷な暑さを少しずつ忘れさせてくれるのも8月です。

8月に使いたいキーワード:「残暑」「土用」「晩夏」「暦の上では秋」「お盆」「ひぐらしの声」「虫の音」

秋本番の9月に使える「結びのあいさつ」

やっと日差しも柔らかくなって来て「秋本番」を迎えるのが9月です。「秋分」を迎えると昼夜の長さが同じになり、この頃から秋が深まって来たのを実感できるでしょう。秋の味覚と呼ばれる作物も店頭に並び始め、地域によっては神社などの秋祭りでお神輿が練り歩く時期でもあります。

「爽やかな秋になりましたが、暑さの疲れに注意してお過ごしください。」
「実りを呼ぶ雨ですが、風邪などお召しにならないようお気をつけください」

まだまだ暑いと感じる日もあるので、このような1行はありがたいです。また秋のこの時期は長雨に降られることも多いので、このような結びのあいさつが良いでしょう。

9月に使いたいキーワード:「秋の長雨」「秋の夜長」「コスモス」「日暮」「季節の変わり目」

10月の深まる秋を表現する「結びのあいさつ」

10月10日はハッピーマンデー以前は体育の日、気温も下がり始めていよいよ実感できる秋の到来です。初旬に迎える「寒露」は霜が野におりて冷たさを覚える頃、下旬の「霜降」は少し高い山では紅葉が始まる頃ですね。秋の運動会を行う地域が多い時期、最近ではハロウィンの仮装も定着して来ました。

「秋も深まり冷え込んでまいりますのでご自愛ください」
「食欲の秋とはいえ朝晩の冷え込みにはご注意ください」

暑さが去ってしまい過ごしやすい時期はほんの少しです。空は青く澄み食べ物も美味しい時期で何をするにも快適な季節ですが、だからこそ体に注意して秋を満喫してほしいという思いをしたためましょう。

10月に使いたいキーワード:「行楽の秋」「秋晴れ」「深まる秋」「秋たけなわ」「澄んだ秋空」「お月見」「稲刈り」「爽やかな風」「運動会」

秋の風を感じる頃の「結びのあいさつ」:まとめ

秋と言っても8月は暑さもたけなわと言った時期ですし、10月には肌寒さを覚えて冬の気配がし始めます。気候は一筋縄ではいかない秋ですが、空は澄みいろいろなことを「やってみたい」と思うのも秋ですね。他のどの季節とも違って時間すらゆったりと流れているようにさえ感じます。去る夏を惜しみ、来る冬に備える気持ちを結びのあいさつに込めてみましょう。

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