季節の手紙はカレンダーや二十四節気など、その時期ごとにマッチするように書いて差し出します。書こう書こうと思いながらもちょっと時期がずれたら「次の機会に」と遅らせることもできるでしょう。しかし「機会」を逸したら二度と出せないばかりか相手に対してとても失礼になるのが「お礼状」や「挨拶状」ですね。
機会を逸してはいけない手紙を差し出すタイミングについて、ご紹介します。
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贈り物をいただいたりしたら、お礼は遅くても3日以内に差し出すようにしましょう。送っていただいた方にとっては「届いたのかしら?」という心配もあるので、できるだけ当日書いて投函した方が良いと言えます。また、いただいたものに関わる感想を書き添える事がとても大切です。自分が贈り物をしたら「気に入ってくれたかどうか」がとても気になりますよね。
何かしらの依頼をした場合にもお礼は早い方が良いでしょう。結果が分かり次第報告というのが礼儀です。
お見舞いをいただくということは、いただいた自分は具合が悪いわけです。体調が落ち着いてから、退院してある程度生活リズムが回復してからお礼状を送りましょう。
同窓会や結婚式の案内は早めに差し出さなければ先様にご迷惑になります。遠方から「万障繰り合わせて」来ていただくのですから、1ヶ月前には到着するように心がけましょう。
「引っ越しました」と家族写真ではがきを作って送るなら1ヶ月以内には送りましょう。また転勤などの異動は正式に決定したらすぐに通知をするようにしましょう。特に異動の通知は早めにしなければ、ご迷惑がかかる場合もあるので注意します。
「子供が生まれました!」というはがきが届くと嬉しくなりますね。でも「生まれたのならば何かお祝いをしなければ」とつい焦ってしまうものです。ここが「他の手紙に便乗した方が良い」という理由なのです。生まれたことを知らせる側は、生まれたことを知らせようという気持ちだけなのですが・・・お祝いをせかしているような印象を与えてしまう懸念がある、ということなのです。このため、出産の知らせは季節の手紙にさらりと書いて送る方が好ましいとされています。
災害や病気のお見舞いは、耳にしたらすぐに書いて差し出すようにします。またお悔やみの手紙も訃報に接したらすぐに差し出します。予期せず起きてしまったことに対してすぐに寄り添いましょうという気持ちを表すことが大切です。
お悔やみの手紙をいただいた場合には葬儀を終えたら早めにお礼の手紙を書きましょう。忌明けの挨拶なども法要を終えたらすぐに書くようにします。大変な時期ではありますが、なるべく早めにというのがマナーとされています。
結婚報告はあまり期間が開かない方が良いでしょう。新婚旅行から帰ったらすぐに書くようにして、1ヶ月以内には必ず先様へ届くように投函するのが礼儀ですね。
電話なら「今晩かければ」「明日でも」と、相手に直通のため気が向いた時でも良いのかもしれません。しかし手紙というのは相手の元へ届くまでに発生するタイムラグや開封するタイミングによっては「もっと早くくれればよかったのに」ということが起こりがちです。機会を逸することなく気持ちを伝えましょう。