お祝いの手紙で使ってはいけない「忌み言葉」

万年筆

お悔やみごとで差し出す手紙では、不幸や悲しみが増幅したり連なって再び襲ってくるような様子をイメージする言葉を「忌み言葉」として避けます。さき様の悲しみや苦労は一度きり、ほんの一瞬で過ぎて欲しいという思いやりを感じることができます。しかしお祝い事にもそんな「忌み言葉」があるのをご存知でしょうか。

良い事柄や嬉しいことは何度訪れても良い、増幅するならなお良いのでは?と「重ね言葉」をつい使ってしまいがちです。お祝いの手紙で気をつけなければならない「忌み言葉」について解説します。

新築祝いや開業祝いで書いてはいけない「忌み言葉」

家を建てた同僚や事務所を開業した先輩に、お店を開いたばかりの知人にもお祝いの手紙を出したいですね。

新築祝いの忌み言葉、筆頭は「燃える」「焼ける」です。これは「火事・火災」をイメージする言葉です。お祝いの品でも赤いものは避けるように「赤」や「緋色」のように火をイメージする単語は避けます。

開業や開店のお祝いでは特に「つぶれる」「倒れる」「かたむく」「閉まる」「負ける」などが忌み言葉です。お店がつぶれる・事務所が傾くなど、事業が失敗する様子を連想させる言葉は絶対に書いてはいけません。マナー違反ですし、先様の嬉しい門出が台無しになってしまいますね。

全快祝いなど、体調を崩して復調した方への手紙の場合

「長く苦しい日々が続いたでしょうが」などと書いてしまいがちですが「長く」「苦しい」で忌み言葉のオンパレードのようになってしまいます。「寝る」「滅びる」「繰り返す」など、病気がまたぶり返すのではないかというような想像をしてしまう言葉はいけません。もしも差し出す相手がとても親しい間柄だったとしても「あの時死なずにいてくれてありがとう」なんて書いてしまったらアウトです。「死」「苦」やそれと同音の「四」「九」は縁起も悪い言葉ですし「枯れる」「尽きる」も避けましょう。

入学祝いで使ってはいけない「忌み言葉」

「すべる」「落ちる」は受験生に対して禁句だとされていますが、新入学のお祝いでも避けます。先行きの明るさを想像しながら入学や就職は祝うものですので、苦労を連想させる言葉は忌み言葉とされます。「負ける」「消える」なども書かないようにしましょう。

赤ちゃんが生まれた!出産祝いで注意するべき言葉

赤ちゃんの誕生を祝い、今後すくすくと成長することを祈る手紙で一番いけない言葉は「消える」でしょう。「流れる」「悲しむ」「失う」でイメージすることがありませんか?出産祝いを送れるようになるまでの経過が関わっているのです。「流れる」「失う」は流産や死産とシンクロする言葉です。生まれてしまってお祝いムードになるとそんなことは考えないはず・・・ではありません。マナーとしてこのような言葉は意識して避けましょう。

結婚祝いは忌み言葉が多い

できれば結婚は一生に一度きり、共に白髪の生えるまで添い遂げて欲しいと考えるのが日本人ですね。数秒に1組のカップルが離婚しているとはいえ、別れや再度の結婚をイメージさせてはいけません。

「別れる」「割れる」「冷める」などが忌み言葉に当たるのは想像がつきますが「度々」「くれぐれも」「近々」などの重ね言葉もNGです。たとえ再婚だったとしても「再出発」などと書いてしまわないように注意が必要です。

お祝いの手紙に関する「忌み言葉」:まとめ

喜ばしいことを共にお祝いしたい気持ちを込めるお祝いの手紙です。忌み言葉の爆弾を踏まないように注意すると共に気をつけたいのは「知ったらすぐに手紙を送る」ということです。お祝いこそタイムリーでストレートに表現してみましょう。

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