便箋に書くときの構成:手紙の書き方の基本

万年筆

美しい便箋に手紙を書くのは少し心も晴れやかな気持ちになります。子供の頃から何かを書き相手に伝えるという習慣があれば気軽に書くこともできますが、大人になってからの手紙には少々難しさを感じることがあります。「手紙」の書き方にはマナーやルールが存在するからこそ感じる窮屈さかもしれません。

便箋に手紙を書くときの心構え

心構えといっても、堅苦しいものではありません。差し出す相手に対しての「心遣い」だと考えれば良いのではないでしょうか。

国語の教科書のようにびっちりと上下を合わせる必要はありません。窮屈な感じを与えない程度に上下と左右に余白が残るように書くと良いでしょう。文字を丁寧に書くことは言うまでもありません。小さい頃からお習字を習っている方などはとても達筆でしょう。しかし、草書でサラサラと書かれた文字は美しさに感銘は受けるものの「何を書いてあるのか解読できない」と言う結果がよくあるようです。できるならば文字は楷書で書くようにしましょう。

縦書き?横書き?数字はどう書くのか

目上の方に差し出す時には礼節を尽くすと言う意味も込めて「縦書き」にしましょう。気軽に話せる間柄でのやり取りや、カジュアルな内容の場合には「横書き」でも構いません。ビジネス文書などは横書きのものが多く見受けられますね。

注意したいのは「数字」の書き方です。縦書きの場合には「漢数字」を、横書きの場合は「アラビア数字」で表記するように注意しましょう。

ごあいさつで始める「前文」

ファーストインプレッションの前文は重要です。まず「頭語(拝啓・前略など)」のみを1行目の一番上から書き始めます。
「前文」の2行目からは「時候のあいさつ」に続けて「気遣いの言葉」を書きます。「時候のあいさつ」は季節に応じたものをチョイスし、「気遣いの言葉」では相手の体調や生活ぶりなどを考えたものを書き込みます。よく「ご無沙汰しています」などとメールの始めに書いたりしますね。「平素より大変お世話になっております」もこの部類です。「お健やかにお過ごしのことと存じます」「寒さが続いておりますが、お元気にお過ごしですか」のようになります。

ここで一つ特殊な手紙をご紹介しますが、「前文」を省いていきなり本文に入るものです。「お詫びの手紙」は「〇〇様」の後にすぐ本題です。「のんきに時候のあいさつなどは書きません、とにかくお詫びの気持ちを」と言う表現のためです。

いよいよ本題「主文」は書き出しが大切

主文は前文から行を変えて「書き起こしの言葉」から始めます。「さて」「早速ですが」などの言葉で「この手紙の要件はこれです!」と言うことを表すようにします。便箋の行と字の大きさでうまく調整しながら書き進めますが、もしも相手の名前が文中に出てくる場合にはなるべく半分よりも上(横書きなら左側)に来るように書くと失礼に当たりません。

要件を書き終えたら「末文」を書く

要件を総括する文言や、これからの健康などを祈念すると言う気持ちを言葉にして書き表します。季節によったものも良いでしょう。書き終えたら「頭語」に応じて対になる「結語」を次の行の一番下に書き加えます。

「後付」を書けばマナーに則った手紙が出来上がる

いよいよ最後の3行です。「結語」の次の行に行頭を少し下げて「日付」、次の行の下に「自分の名前」を書き最後の行の一番上に「先様の名前」を書きましょう。

「後付」だけを2枚目に書いてはマナー違反です。と言うことは、文字の大きさにも目配りしながら書くことが大切ですね。

便箋に書く手紙の構成:まとめ

手紙の構成も一通りの決まりがありますが、あくまでもこれは「形式的なもの」と捉えて良いのかもしれません。しかし、礼儀を忘れた手紙は読む側にとって快いものではありません。自分の書きたいことを先様が気持ちよく読み砕けるように書くことに心がけましょう。

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