封筒の表書きの仕方:丁寧さとバランス

郵便受けから取り出して一番初めに目に飛び込んでくるものが「表書き」の文字です。角ばった文字や右上がりなど、癖のあるその文字を見て手紙の差出人を思い浮かべることもあるでしょう。それほど旧知の仲という間柄でない人から送られてきた手紙の表書きが乱雑だったら、あなたならどう感じますか?

一にも二にも、丁寧な楷書で書く

書き方をご説明する前に、一番重要なマナーについてです。乱雑な文字で書かれた封筒を「読む気にもならない」と感じる人は多いようです。たとえ小学校に上がらないような小さな子どもからの手紙でも、宛名はとても丁寧に力を込めて書いてあるから読みたくなるのです。文字は書き手の心そのものを表しているようなもの、丁寧に読み手のことを思って書きましょう。達筆すぎて読めない宛名では、文句は言いませんが中身の解読に時間がかかることが予想されますね・・・

文字の上手下手があるのは当然のこと、癖のない文字を書く人の方が少ないのです。しかし、それ以上に大切なことは「丁寧に書く」という姿勢なのです。

洋型?長型?封筒によって書き方の縦横が決まる

日本郵政では「定形郵便物」「定形外郵便物」という規格があるように、一般的に流通している封筒にもサイズがあります。ここでは日本郵政が定めている「定形郵便物」に該当する封筒で、かつ手書きにする場合について解説します。

一番よく使われるのが「長型」と呼ばれるもので、便箋を横に四つ折りまたは三つ折りで詰められるものです。この長型は主に縦書きとして使用します。「角型」は資料を送付するのに適したもので、冊子も入れられるA4サイズ・B5サイズなどが主になります。国際規格はこちらの角形となりますがあまり手書きで使用する機会はないようです。

一方「洋型」で一番多いのは「キャビネ版の写真が入るサイズ」「A4番の便箋を4つにたたむと入るサイズ」というもので、可愛らしいレターセットなどがこの類です。

目上の方には長型・縦書き

「長型」はオールマイティーで誰に宛てたものでも使用しやすく、フォーマルな使用も可能です。主に縦書き用のため目上の方へ差し出すのに向いています。

郵便番号枠がないものでも切手は左上に貼り、郵便番号のはじめの2桁の中心部分から下がったところに大きめに宛名を書くとバランスが取りやすくなります。住所は郵便番号の下1桁目から下ろしたところからやや小さめの文字で2行に収まるように記載します。縦書きなので番地などは漢数字で記載し、マンション名などを略さずに書いた方が不躾感がないでしょう。

裏面の差出人も住所は郵便番号枠の右端から書くとバランスが取れます。枠の印刷がないものは封筒の中心線を挟んで書くのが正式だということを覚えておきましょう。

封を締める一文字を書き込もう

「〆」と書くことが多い封締めは、多少の長さの差をつけないと「ばつ印」に見えてしまいます。手紙の内容がお祝い事であれば「寿」や「賀」を書くとちょっと上級者ですね。

洋型の場合は切手の位置に注意

表裏の天地が逆にならないように注意して、右上になる位置に切手を貼ります。郵便番号枠がないものが多いので気をつけましょう。左端は2文字から3文字の空間を空けるとスッキリした印象になります。横書きなので数字はアラビア数字ですね。宛名は中央にやや大きめに記載し、住所は少し小さめの文字でバランスを見ながら配置しましょう。

差出人は中央よりやや右寄りに書いた方が体裁が整えやすくなります。封締めは洋型の場合書かずに差し出してもマナー違反にはなりません。

封筒の表書き:まとめ

一口に封筒といっても形が様々です。バラエティショップで販売されているレターセットに至っては、洋型とも言えないような形態のものもあります。目上の方には長型の和封筒に縦書きで、写真などを同封する場合は洋型にバランスよく書きましょう。

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