弔事やお見舞いで使ってはいけない「忌み言葉」

お祝い事や弔事で使ってはいけない「忌み言葉」は様々です。手紙でも忌み言葉を避けるようにするのは大切な基本です。

なぜ「忌み言葉」と言うものが生まれたのかということから知っていますか?読み方などにより「縁起が悪い物事」を思わせる言葉がそれに該当します。例えば声に出して読んだ時、その言葉には「言霊(ことだま)」が宿ると言われます。良い言葉はさらに良く、悪い言葉・不吉な言葉を発することで悪いことが起こると考えられていたからなのです。

声に出さずにいても、手紙のように文字にしたためる場合にもTPOに応じて「忌み言葉」を避けるのがマナーとして要求されます。

弔事やお悔やみの手紙における忌み言葉

「不幸」「死」「苦」を連想させる言葉は使わないようにしましょう。「重ね言葉」もタブーです。「重ね言葉」は起こってしまった不幸が重なってまた起こることを思わせるからです。

具体的な忌み言葉は「死亡」や「死」というダイレクトな単語です。また「死」につながるとされる数字の「四」や「苦」につながる「九」も避けます。

重ね言葉はもっと多くあります。よくありがちな「ますます」「まだまだ」「いよいよ」などです。「返す返す」「次々」「重ね重ね」までは目で見ても重なっている言葉なのでわかりやすいのですが、「さらに」「続いて」「再び」「追って」なども悲しみが続くことを予感させる単語でお悔やみの手紙ではマナー違反の忌み言葉となります。

弔事の手紙の豆知識

「薄墨で書く」のが基本です。涙で墨が薄まったという気持ちを表現してのことです。ボールペンなどを使用することが多いかとは思いますが、くれぐれも極太ペンなどで書いてしまわないように気を配りましょう。また忌み言葉でもわかるように「重なる」というのは避けるため、便箋は必ず1枚に収まるように書きましょう。赤い郵便番号の枠のない封筒を準備するとなお良いでしょう。

病気などのお見舞いの手紙での忌み言葉

お悔やみの手紙での忌み言葉と重複するものもありますが、よく考えて使わないと病気が繰り返す・災害が重なるなどを連想させるのです。

まず思いつくのは「重なる」「続く」「繰り返す」などです。「重ね重ね」「四」「九」も避けます。「度々」もいけません。病気や怪我など、身体とともに気分も滅入っている時に送る手紙です。「弱る」「消える」「落ちる」は禁句と言えるでしょう。少し難しいのは「長い」という単語です。単に「長い」というのは忌み言葉には該当しないように感じますが、「病気が長引く」などに通じるため避けましょう。

お見舞いの品でよく花を持参することがあります。しかし「お見舞い」に「鉢植え」が禁物なのは忌み言葉とも通じる意味があります。「鉢植え」の植物は花束やアレンジメントと違って「根っこ」が付いていることがポイントです。「根っこが付く」から「根付く」に転じて「寝付く」ことを連想してしまうということからきています。また「終わる」というのもすべてのものを失ってしまうということに関連づけられるので不吉な言葉とされています。

お見舞いの手紙の豆知識

お見舞いの手紙は独特のルールがあります。「時候のあいさつは不要」なのです。不思議なルールかもしれませんが、時候のあいさつを省略することで「今すぐにお見舞いの気持ちを伝えたい」ということを表現するためです。

また「追伸」は忌み言葉と同じぐらい「重なり」を連想させるので、お見舞いでは使用しないように気をつけましょう。

悲しみや困難と対峙していることを気遣う際の忌み言葉:まとめ

一にも二にも「重なる」ことを連想させる言葉はいけません。「死」「苦」や不吉な状況をイメージさせる言葉をことごとく避けながら、先様を気遣う手紙を送りましょう。

手紙の書き方  手紙の書き方