後付けの書き方

基本構成

手紙の構成は、「前文」→「主文」→「末文」→「後付け」の四つで成り立っています。今回は基本構成の一番最後にくる「後付け」について説明します。
後付けは「いつ、誰から、誰へ」を示す部分で、次の順番で書いていきます。
・日付
・署名
・宛名
・敬称
・脇付

日付の書き方

日付を書く位置は、月日の場合は行頭より二文字下げたところですが、
年号を入れる場合は行頭に揃えます。
親しい相手に送る手紙は〇月〇日のように月日のみで書きますが、
改まった手紙の場合は年号を含む日付を入れるようにします。
縦書きの場合は漢数字で、横書きの場合は算用数字で年号を含めた日付を書くようにします。
お祝いの手紙には具体的な日付を入れないようにし、
「平成〇年〇月吉日」もしくは「平成〇年〇月〇日佳日」と書くようにします。
また、年賀状では「平成〇年元旦」、暑中見舞いでは「平成〇年盛夏」といった書き方もします。

署名の書き方

日付の次の行の下部に、差出人の名前を本文よりやや大きめの文字で書きます。このとき末文の結語の語末に揃えるように行末を一文字上げて書きます。
一般的にはフルネームで書きますが、家族宛ての手紙では「父より」、「兄より」と書いても構いません。そして親しい間柄であれば名前のみでも構いません。
もし代筆の手紙である場合は「代」、「代筆」、妻が代筆をした場合は「内」と名前の後ろに小さな文字で書き足します。

宛名の書き方

フルネームで、署名よりやや大き目の文字で書きます。
宛名には必ず敬称をつけ、連名の場合は必ず各々の名前に敬称をつけるようにします。
敬称は〇〇様といった「様」の他に、「先生」、「殿」などがあります。
敬称を書くときに間違いやすい例として、「〇〇先生様」というのがあります。
先生の後に様をつける必要はないので気を付けましょう。
また、「殿」は役職の後に付けるのが正しく、「〇〇社長殿」とします。
「〇〇会社 取締役〇〇殿」は間違った使い方で、
「〇〇会社 取締役〇〇様」もしくは「〇〇会社 〇〇取締役殿」とするのが正しいので気を付けましょう。

脇付とは

宛名の後に書く「御中」、「机下」、「侍史」、「御許に」など相手に敬意を表す言葉です。
現在ではビジネスで「御中」が使われ、
医療機関では「机下」「侍史」を「〇〇先生御机下」「〇〇先生御侍史」などとして使う慣例が現在も残っていますが、限られた場面でのみの使用であり、一般的に用いられることはほとんどありません。
もともと脇付は宛名人に直接送付することを避け、秘書や侍従または机に手紙を渡すことで謙譲の意味を表すものでありました。

必要ならば副文を後付の後に書く

主文で用件を伝えたものの、補足して述べたいことなどを副文として入れることができます。
追って書きとも言われる
・追伸
・二伸
・再伸
・追って
・追啓
・追白
・別記
などが副文にあたり、行頭から二字か三字下げて主文より小さめの字で「追伸」などの言葉で書き始めます。

副文を使ってはいけない場合

副文には「重ねて申し上げます」という意味があるため、弔事の手紙や結婚などの慶事の手紙には使用してはいけません。
また、目上の人への手紙、ビジネスにおける手紙でも使用しないのがマナーとなっています。
もし改まったこのような手紙で補足したいことがあった時は、はじめから書き直すようにしましょう。

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