慶事の手紙

卒業、就職、結婚や出産といったおめでたい出来事は人生の中で節目となり、ずっと記憶に残りつづけます。そのため、慶事のできごとにふれた時には形に残るお祝いをしたいものです。電話やメールですませるのではなく、手紙を書くことで言葉を形に変え、祝い事に花を添えることができます。

タイミングよく送る

喜び事はそのタイミングが大切です。相手が最も喜んでいるときに手紙が届くようにすることで相手に祝福の気持ちが伝わります。。慶事の知らせを受けたらすぐに手紙を書くようにすることが大切です。
手紙を送る相手が特に敬意を表すべき目上の人ではない場合、冒頭に「おめでとうございます」と語りかけるようにすると相手にこちらの祝福の気持ちが真っすぐに伝わります。ただし、相手が目上の人であったり儀礼的な関係である場合は、やはり形式的な冒頭から始めた方が良いでしょう。

忌み言葉を使わないようにする

お祝い事の手紙では文面が明るい感じになるように心がけ、忌み言葉を使わないようにします。最近は忌み言葉をそれ程気にしない傾向がありますが、やはり使うのを避けるべき忌み言葉を知っておくことは大切なことです。

【結婚祝いで使ってはいけない忌み言葉】
出る     戻る     帰る     離れる    分かれる
割れる    壊れる    冷める    終わる    滅びる
飽きる    嫌う     退く     再び     繰り返す
重ね重ね   返すがえす  など

【出産祝いで使ってはいけない忌み言葉】
流れる    落ちる    欠ける    消える
弱い     薄い     浅い     など

慶事によく使う言葉とその使い方

祝い事の手紙を送る時には、何か記念品も一緒に送ることが多くなります。その時によく品物をさす言葉に「ささやかな」「つまらないもの」「しるし」「はなむけ」などがあり、よく文末に「ご笑納ください」と書くことがあります。
これらの言葉を使うときに少し注意すべきことがあるので、知っておきましょう。

「ささやかな」や「つまらないもの」とは
ささやかな物だとか、ささやかな気持ち(金品)、つまらないものですが、などよく言いますが、「ささやか」や「つまらないもの」は謙譲の意味をもっています。相手との関係が目上か対等の場合にのみ使う言葉で、目下に人に送る場合は使用しないようにしましょう。

「しるし」とは
例えば、「お歳暮のしるしに心ばかりの品をお送りします。」のように使います。
この「しるし」とは「気持ち」のことを表し、漢字で印と書きます。
かつては毛筆で文章を書いた後には落款という印を押していました。この落款はその文章を書いた人が誰であるか示すもので、人それぞれ異なる唯一無二のものでした。落款の印の意味を込めた「しるし」とは、自分が相手のために選んだものと言う意味なのです。

「はなむけ」とは
はなむけは漢字で「餞」と書きます。
もともとは親しい人が遠くへ旅立つときや二度と戻らない別離をするときに相手に贈る金品のことを餞と言いました。
現在では引っ越し、転勤、転職、退職などの別れをする相手に贈る言葉や物品をさします。遠くの大学へ進学したり、結婚して家を出る相手は二度と会えない可能性は低いので、使用しないように注意しましょう。

「ご笑納ください」とは
贈り物をする時に粗末な品ですが笑って納めてくださいという謙遜の気持ちを表す言葉です。この言葉は相手が目上であろうと目下であろうと関係なく冗談を言い合えるほど親しい間柄であるときにのみ使う言葉です。
何度か会ったことはある程度の関係では使わないようにしましょう。またビジネスにおいては殆どの場合使うことはなく、目上の親戚に対しても使わないように注意しましょう。

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