手紙の印象から、送り手の人柄のようなものが垣間見れたりしませんか。性格などによって文面にそれが表れてしまうからのようです。性格以外では、手紙の文面で素晴らしいことを述べたり、上手に内容が伝えられたとしても、結びの言葉で、その手紙の印象が変わってしまうこともあります。一方、極端な場合、何が言いたいのかとわからない内容だとしても、結びの言葉がしっかりとしたものであると、なんとなく良い印象を受けてしまいます。結びの挨拶や結びの言葉は、主文の後に続き、手紙を締めくくるための言葉です。送る相手や手紙の内容によって適切に使い分けて明瞭に書くことが大切と言えます。それでは、この手紙の結びの言葉について説明していきます。
「以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
「まずはお知らせまで。」
「取り急ぎ、用件のみにて失礼いたします。」
「取り急ぎ御礼方々。」
「取り急ぎ、一筆ご連絡まで。」
「まずは右ご連絡まで。」
「簡単ですが、お礼まで。」
「略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。」
「まずは用件のみにて失礼いたします。」
「まずは書中にて御礼申し上げます。」
「まずは御礼かたがたご挨拶まで。」
「改めましてご挨拶に伺います。」
「右取り急ぎお詫び申し上げます。」
「まずは謹んでお悔やみ申し上げます。」
「略儀ながら書面にて、ご冥福をお祈りいたします。」
「何卒ご自愛ください。」
「何卒お身体おいといください。」
「お体を大事になさってください。」
「何卒ご自愛専一にてお願い申し上げます。」
「健康にはくれぐれもご留意ください。」
「どうかお元気でお過ごしください。」
「末筆ながら皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
「皆様の益々のご健勝を心よりお祈りいたしております。」
「貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。」
「時節柄、ご自愛専一にてご精励くださいますようお願い申し上げます。」
「天候不順の折、何卒ご自愛ください。」
「風邪など召されませぬようご留意ください。」
「体調を崩されませぬようご留意ください。」
女性の場合、文末に「~くださいませ」とすると、やわらかい印象になります。
「それでは、また。」
「今後ともよろしくお願いいたします。」
「またお会いしましょう。」
「またお会いしたいです。」
「またお目にかかれる時を楽しみにしております。」
「時機を見てまたご連絡いたします。」
「あらためてご連絡させてください。」
「今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。」
「何卒お力添えをいただきますようお願い申し上げます。」
「引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。」
「今後とも変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。」
「末永いお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。」
「今後ともご愛顧賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。」
「今後ともお引き回しくださいますようお願い申し上げます。」
手紙は結びの言葉で、その印象がかわることもあるようです。主文の後に続き、手紙を締めくくるための結びの言葉は、送る相手や手紙の内容により適切に使い分けて書くこと大切なようです。主な結びの言葉には、用件をまとめるもの、相手の健康、幸福、繁栄などを祈るもの、今後につなげたり厚誼を願うものがあり、それぞれに相応しい表現があることがわかります。用件をまとめる場合、取り急いでいることを詫びたり、略儀なことを詫びて締めくくります。健康や繁栄を祈る場合、相手の健康を気遣う言葉を主体にして締めくくります。今後につなげたり厚誼を願う場合、今後に対するお願いを主体に締めくくります。これらの結びの言葉を使い、印象の良い手紙を書きたいものです。