知っておきたい「夏」の「結びのあいさつ」

「夏も近づく八十八夜」という茶摘唄が聞かれるようになる5月から日本の夏が始まります。「雑節」と呼ばれるものの一つに「八十八夜」があり、お彼岸や土用なども雑節に含まれます。

この八十八夜の起点は2月の「立春」です。この日から数え始めるので5月2日あたりになります。縁起の良い日とも言われており、この頃積んだ新茶を飲むと長寿が約束されると信じられています。

二十四節気による「夏」は5月初めの「立夏」から7月下旬の「大暑」までです。

緑に彩られる5月の「結びのあいさつ」

目にしみるような青葉や山の鮮やかな緑に包まれる5月は行楽日和に恵まれますね。ゴールデンウィークもあり、行楽地でのお土産に写真と手紙を添えて送ってみませんか?

「風薫る季節をお健やかにお過ごし下さい」

5月といえばこのフレーズがぴったりです。でも行楽日和が続くとはいえ汗びっしょりになるような暑い日もあります。

「寒暖差が大きい時期ですので、体調をお崩しにならないように」

八十八夜は「霜が終わる頃」と言いますが、その裏返しに「忘れ霜」の季節でもあります。「五月晴れ」「さつき寒」のようにまさに寒暖差が激しいので体調を崩しやすい時期でもあります。そんな時期の先様を想像して手紙を結びましょう。

5月に使えるキーワード:「たけのこ」「母の日」「風薫る」「新緑」「こいのぼり」「端午の節句」「田んぼ」

6月は種まきと梅雨の季節

6月の初めに来る「芒種(ぼうしゅ)」ですが、「とげのある種」を意味しています。とげのある種というのは「穀物の種」をさしており、この時期に蒔くものといえば日本人の必須アイテム「お米」ですね。世間ではいったいいつ頃梅雨入りするのだろうと若干憂鬱になる人もいるでしょうが、この梅雨入り前後の芒種という節がなければ昔は田んぼの稲もなかったのかもしれません。

「長雨が続く季節でもあります、体調を崩さぬようご自愛ください」

長く天気が悪い日が続くと気が滅入る以上に体調を崩すことも多いでしょう。梅雨に入ってしまうと気温も下がり気味で風邪ひきさんも増えてしまいます。

「梅雨明けももうすぐ、風邪などひかないように元気にお過ごし下さい」

ここで梅雨明けが近いので「元気を出そう!」と言ってみるのも良いかもしれません。鬱陶しい天候を結びのあいさつで吹き飛ばしましょう。

6月に使えるキーワード:「あじさい」「入梅」「梅雨冷え」「暑さに向かう」「父の日」「虹」

本格的に暑い7月に使える「時候のあいさつ」

夏至を通り過ぎ7月の声を聞いた途端に猛烈な暑さがやって来ることも珍しくありません。七夕様もびっくりするほどの大雨が降る年もありますね。梅雨明けと夏休みのどちらが先に来るのかと待ち遠しいのも7月です。小暑から下旬の大暑を迎え、暑さが日毎に増して行きます。

「厳しい暑さが続きますが、お体にお気をつけて」
「夏バテしそうな酷暑ですが」

ただただ暑いという言葉が思い浮かびますが、この時期ならば「夏風邪」にも注意して過ごしてほしいと思いますね。また、夏休みで帰省した時に会いたい相手ならばそれを心から待っているという気持ちを書くのも良いでしょう。

7月に使えるキーワード:「梅雨明け」「寝苦しい」「風鈴」「セミの声」「夏真っ盛り」「熱帯夜」

茶摘みの5月から大暑の7月までの「結びのあいさつ」:まとめ

気温の上下もそうですが、行楽日和から梅雨を迎え入道雲が高くなるまで天候もクルクルと変わる夏の時期です。気候とともに体調も変わりやすいこの時期こそ、結びのあいさつで先様を気遣う心が肝心ですね。結びのあいさつにも自然の声や色を取り入れてみましょう。

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