難しい「時候のあいさつ」は二十四節気を知ればもっと身近に!

四季のある日本ならではの「時候のあいさつ」は手紙の始めにしたためるものですが、いつからいつまでがどの時候に当てはまるの?という疑問について考えます。

二十四節気は太陰暦で生み出された

暦(こよみ)には「太陽暦」「太陰暦」「太陰太陽暦」というものがあります。

「太陽暦は太陽の動きにより日数を数えるもので、現在使用されているカレンダーにあたるものです。地球が太陽を1周すると1年が経過するというものですね。

「太陰暦」は太陽ではなく「月」の満ち欠けにより日数を数えます。このため季節とは無関係で29日から30日で1ヶ月と数えるので1年の日数が太陽暦とは違ってきます。植物を育てたり潮の干満を見るのはこの「太陰暦」ですね。

「うるう月」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これは「太陰太陽暦」のもので、32ヶ月から33ヶ月に一度「うるう月」を足すことで月の満ち欠けによる暦と太陽の運行による暦を合わせるのものです。

二十四節気は「太陰暦」をもとに季節の移り変わりを表すために作られたものです。

「暦の上では春ですが」というカレンダーとの「ずれ」

一番わかりやすいのが「暦の上では春ですが」という時候のあいさつでしょう。

2月4日は春だと思いますか?それともまだまだ冬?私たちの生活からすれば「そりゃ真冬でしょう!」という感覚ですね。実際1年で一番寒い時期ですし・・・

2日4日は二十四節気でいう「立春」です。九州あたりでは梅の開花が告げられ、少しずつ日が長くなってくる時期にあたります。実感はなくとも「春が近づいている」と空からお知らせが舞い降りるような季節なのです。でも、それ以外の地域ではとんでもなく寒かったり積雪量がまだまだ多い時期。どうしてそんなに二十四節気とカレンダーの季節感が違いすぎるのでしょうか。

二十四節気が生み出された古代中国の中心地は黄河の流域です。中国の国土は日本と違ってとても広大なものです。地球儀や世界地図を見るとわかりやすいのですが、緯度が私たちの住んでいる場所と同じでもその広大な国土では「気候」に大きな差が出るのです。この気候の差が二十四節気とカレンダーの「ずれ」になっているのです。

どうやって「時候のあいさつ」を当てはめるのか

ぼた餅やおはぎを食べる春と秋のお彼岸、これが祝日にもなっている「春分」「秋分」ですね。柚子湯に入るのが「冬至」で、北半球が最も太陽が出ている時間が長いのが「夏至」です。1年を4分割し、その中間に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」を入れます。

ここまでで1年が8節に分かれて1節が45日ずつです。二十四節気ということは、45日をさらに3等分するということになりますね。

細かく分けると15日ずつ節気は移り変わっていき、さらに細分化した「七十二候」というものもあります。

15日ずつ時候のあいさつを覚えることは結構難しいものですし、使いこなせる気がしないというのが現実でしょう。要は時候のあいさつと「季節をマッチングさせる」ということが肝心なのです。

春夏秋冬の前後に「分」と「立」がつく日にちを目安にして考えれば、ミスマッチ感のない時候のあいさつが書けるでしょう。

時候のあいさつの考え方:まとめ

外では雪が降っているのに「暦の上では春ですが」と書くのには、二十四節気が生み出された風土に理由があるのです。形式ばかりに縛られず、暦を見ながらも季節を知らせる花や風に意識を向けて感じたままを時候のあいさつにしたためましょう。

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