頭語・時候の挨拶の次に書く「きづかい」の言葉とは?

お礼の手紙

頭語の次に書くことになる「時候の挨拶」は季節や月ごとに使用できる言葉が変わります。慣用句にもなってはいますが、オリジナリティのある言葉を書き添えたいものですね。その時候の挨拶の次に書かれるさらなるあいさつ文にあたる「きづかいの言葉」を考えるのも一苦労です。

この相手をきづかうための言葉は、手紙の内容によっても使い分ける必要があるのです。

「目上の個人」に対して差し出す手紙では

「〇〇様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。」

この一行が最も使いやすい時候の挨拶でしょう。

「〇〇さん、お元気ですか?どうしていますか?」「きっと元気に過ごしているでしょうね」というようなニュアンスです。

〇〇様に家族がいる場合は「ご家族の皆様」や「ご一同様」に変わります。また、以前会っている場合には「ますます〜」を「その後お変わりなくお過ごしのことと存じます」に変えることもできますね。

「ご清祥」は「ご健勝」や「ご活躍」などに適宜変えて使用します。

アレンジ例をご紹介すると・・・

「時下ますますご清栄のことと存じます」
「〇〇様におかれましては、いよいよご壮健のこととお慶び申し上げます」
「ご一同様にはその後お変わりなくお過ごしのこと、何よりと存じます」

口に出してしまうと舌を噛んでしまいそうですが、パーツとして覚えてしまうと使用するのも簡単です。

「親しい友人や親戚」に宛てた手紙では

「ご健勝」や「ご清祥」などという堅苦しい言葉はあまりふさわしくないでしょう。「お慶び申し上げます」などと書いてしまうと「お侍さんにでもなった?」と電話がかかってきそうですね・・・

親しい人へ当てる場合の一例

「〇〇様はお変わりなくお過ごしのことと存じます」

もう少しくだけた感じにするならば

「〇〇様はお元気でお過ごしですか」

ここまでくると、友人宛の手紙に書いたことがある文章ですね。

「ご一同様」は「ご家族の皆様・みなさん」ですし、「お健やかにお過ごしのことと存じます」はそのままでも使えますし「お元気にお過ごしのことと思います」にアレンジを変えたりもできます。

親しい友人や親戚への手紙ではかしこまらない方が筆が進みやすくなりますね。そんな時には「話しことばよりも、ちょっとだけ丁寧に」を心がけてみると良いでしょう。

オフィス宛に使えるご挨拶の言葉

オフィス用文書でも時候の挨拶の後に書き加える言葉があります。これは取引文書をよく作成する事務方ならば、ほぼ「定型文」のように覚えてしまうものとも言えます。しかし、事務方でなくても使わなければならないシーンがあるのです。

例えば履歴書や職務経歴書を入社希望の会社へ送る場合には必ず一筆入れるのがマナーです。そんな時に便利な会社宛の文言をご紹介します。

「貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」

たいていの文書に書いてある一行はこうなっています。

「貴社」が銀行ならば「貴行」に、店舗ならば「貴店」に変える場合もあります。「ご清祥」は一番無難に使える単語ですが、「ご隆盛」や「ご発展」と書くこともできます。

あいさつ文:まとめ

頭語・時候の挨拶に続いて書かれる「きづかいの言葉」は手紙を組み立てるパーツの中では「あいさつ文」に分類されます。自分のことよりも先に必ず相手のことを尋ねる、あるいは相手を気遣うという日本人ならではの細やかな心遣いが察せられる一行です。手紙は本来「気持ちを伝える手段」なのでこのようなあいさつ文も自分の言葉で書きたいとも思いますが、なかなか筆が進まずにここでつまづいてメールにしてしまうこともあるようです。

慣れないうちは一行丸ごと書き写していてもだんだんと書き慣れてくると「心を伝える」ということに慣れて「自分自身のきづかい」をあいさつ文にしたためられるようになるでしょう。

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