手紙の書き方

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 手紙の歴史

日本では紙の製法が伝わる以前、木簡と呼ばれる薄く細長い木の板に文字を書いて通信手段とし、これが手紙の 原点とされています。紙の製法が6~7世紀頃に伝わり、奈良時代や平安時代になると、紙漉きが各地で行われ、 都の貴族の間で和紙に文字を書いて送ることが盛んになります。江戸時代には経済活動が広範化し、飛脚も普及 し書簡のやりとりが多くなります。在所の遠近、初対面や既知などの間柄、内容などにより様々な書式が存在し、 手本となる文例集も出現しました。日本で郵便の制度が始まったのは明治4(1871)年で、全国一律料金を確立し、 郵便役所(郵便局)、郵便差出箱(ポスト)が全国津々浦々に設置されています。このことにより、庶民も手紙を手 軽に出せるようになります。当初日本の手紙に、ハガキという形態はなく、ヨーロッパにあった低額の簡易郵便 (ポストカード)を模して、明治6(1873)年に、郵便ハガキを発行し、国民への郵便定着の決め手となったようで す。

不変の常識としての手紙

日常生活における人と人との交際で、重要なのは、社会生活から孤立しないことです。もし、あの人は常識がな いと判断されたら、一段下に見られたり、無知無能と見なされたりもします。社会生活において必要な常識とし て手紙のやりとりや挨拶が挙げられます。現在では、電話はもちろんのこと電子メールなど、様々な通信手段が ありますが、手紙の形態が違っても、その底流にある常識や考え方に違いはありません。電話や電子メール特有 のマナーなどはありますが、基本は手紙のマナーなどに基づいています。ただ書き文字の上手下手は、アナログ な手紙だけに必要とされる常識と言えましょう。IT技術が発達している昨今、一見すると常識が変わってきて いるようですが、中心にあるものは変わりがありません。相手に不快な思いをさせないことが、常識ある人間と 認められ、高く評価される要素となります。

注目される手紙等の役割

21世紀の現代社会では、きわめてスピーディーにいろいろなものが処理されます。スマホ一つあれば、たいてい のことは用が足ります。時代が変わったから、手書きの手紙は古臭いと思う人もいます。手紙を書くことなど、 生まれてからほとんどない人もいるほどです。しかし用件を済ませるだけなら手紙は必要なく、手紙の役割は終 わったと言えるでしょうか。いいえ、決してそのようなことはありません。こういう時代だからこそ、わざわざ 手紙を書くことの価値が高まるわけです。メールで済ませるところを手紙も送るとなると、より丁寧な印象を受 け、温かい人間味あふれる人柄として好意や信頼感が寄せられるはずです。しかし、手紙のエチケットを知らず に書いてしまっては、せっかくの苦労が逆効果になってしまいます。手紙の役割や効用などをしっかりと知って おきたいものです。

ハガキと封書の使い分け

手紙の書き方を知る上で、ハガキと封書の使い分けを知ることも大切なマナーの一つです。ハガキは基本的に身 内や友人同士などの親しい間柄でやりとりするもので、他人に見られても構わない内容や簡単な用件のみを伝え る場合に向いています。具体的には、一般的な祝い事年賀状、暑中見舞い・寒中見舞いなど季節の挨拶状です。 ハガキは葉書の他に端書とも書くように、紙片に書きつける覚書のような要素があり、略式として使用すること になります。一方の封書は、目上の人に書く場合や、正式な手紙、非公開の手紙などに用います。具体的には、 結婚、出産、賀寿などの祝い、お見舞い、頼み事のお礼などです。これが相手に対する礼儀となります。これら がハガキと封書の使い分けの目安となりますが、時と場合に応じることもあり厳格なものではありません。例え ば封書が望ましいとされる、お祝いやお礼などの用件でも、直接会う前にとり急ぎ送る場合や親しい相手に送る 場合は、ハガキでも良いとされています。

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