手紙の形式

tegami

手紙文の構成

手紙を書く手順は、人の家を訪問する順序と似ているとされます。玄関に入るとまず挨拶するように、手紙でも書き出しの言葉があります。客間に入れば、時候の挨拶などをし、訪問した主旨を話し、用件が済めば、帰りの挨拶となるといった感じです。これらは手紙では、書き出しの言葉「起首」、時候の挨拶などの「前文」、用件などの「主文」、結びの挨拶などの「末文」、終わりの言葉「結語」、日付などの「あと付け」、追伸などの「副文」となります。また人の家を訪問する時、正式に正面玄関からや庭先から、勝手口からといったいろいろな形がありますが、手紙も同様なことが言えます。相手や場合に応じて簡略することができます。手紙には基本的な形式がありますが、それらを知った上で、臨機応変に使いこなせるようにしたいものです。

起首と結語

起首は、起筆、冒頭語、頭語などと、様々な呼び方があり、結語は、結尾語や結尾とも呼ばれています。起首と結語は、それぞれ手紙の性質に応じて使い方があります。また起首と結語は照応して使われるものなので明確に知る必要があります。男性の改まった手紙の場合、一般的には起首に拝啓・拝呈・啓白・一筆啓上があり、対応した結語に敬具・拝具・敬白があります。丁寧にする時は、起首に謹啓・謹白・奉啓・謹呈があり、対応した結語に謹言・謹白・謹上・恐惶謹言があります。さらにより丁重にする時は、起首に恭慶、結語に頓首・再拝があります。前文省略の時は前略・略啓などで結語に草々・不一などがあります。女性の改まった手紙の場合、一般的には、起首に拝啓・一筆申しあげますなどがあり、結語にかしこ・さようならなどがあります。急用の時は、取り急ぎ申しあげますなどで結語にかしことなります。前文省略の時は、前略ごめんくださいなどがあり、結語にはかしこ・草々などがあります。

起首を省略した結語

親しい相手には、起首が省略できます。男性の場合、一般的には、お元気ですか・ご無沙汰しました・お変わりありませんかなどで省略し、結語はさようなら・ではまた・草々などにします。急用の時は、突然ですが・さっそくですがなどで省略し、結語は右取りあえず・要件のみで失礼となります。重ねて発信する時は、前便で書き忘れましたのでとして、結語は、ではまたとなります。返信の時は、お手紙拝見・了解しました・安心しましたなどとし、結語は、さようなら・お元気で・まずはご返事までとします。女性の場合、一般的には、ご無事でいらっしゃいますか・お変わりありませんか・ごぶさたいたしましたなどで省略し、結語には、さようなら・ではまたね・お元気でとします。急用の時は、突然ですけれども・さっそくですけれどもなどで省略し、結語には、とりあえずお願いまで・お願いよなどとします。重ねて発信する時は、書き忘れたものですからとして、結語はごめんなさいとします。返信の時は、お手紙拝見しましたなどとして、結語はさようなら・お元気でなどとします。

挨拶等の前文

前文には、時候の挨拶・安否の挨拶・お詫びと感謝の挨拶があります。時候の挨拶では、起首に続いてその季節に応じた挨拶を書きます。最近では、時候の挨拶は必須ではなくなりつつありますが、やはり四季の変化に敏感な日本人の挨拶としては、好感が持たれるはずです。さりげなく季節感が感じられる挨拶文が良いとされますが、表現にこだわり過ぎて長くなることは良くありません。単純な形の「陽春の候」「酷暑の折」にしても問題はないとされます。安否の挨拶では、「残暑が厳しい折、皆様にはお変わりございませんでしょうか」といった時候と安否の挨拶が一体化していることが多いようです。安否は先方をたずねてから自分方とするのが礼儀となります。先方の安否をうかがう形の文章が基本となります。また前文を省略している場合、「いよいよご健勝のこととお喜び申し上げます」、「ますますご清祥の段大慶に存じます」などとします。自分方の安否は、簡潔を基本とし、「当方、無事息災でおります」などとします。前文では、ご無沙汰のお詫びや感謝の挨拶を相手に応じて書き添えることも多く、自分の言葉で丁寧に表現します。

手紙の書き方  手紙の書き方

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