現在ではEメールやSNSの普及で、世界のどこの国の人とでも情報を共有することができます。外国人の友達とコミュニケーションを楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。そのため最近では「手書きの英語の手紙」を出す人の数もだんだんと少なくなってきています。しかし海外に住む外国人の友達に近況を尋ねたり、感謝やお祝いの気持ちを送りたい場合には、メールではなく手書きの手紙の方がよりあなたの温かい気持ちが伝わるかもしれません。たまには心のこもった手書きの手紙を英語で書いてみてはいかがですか?きっと喜ばれますよ。今回はまず、英語の手紙の書き方の基本である「宛名の書き方」をご紹介しましょう。
■ 住所を書く場所
英語の手紙では、まず最初に差出人の住所と名前を左上に書きます。日本語は最初に相手の住所を書きますが、英語では逆になります。左上に自分の住所を少し小さめの字で書き、その後受取人の住所と名前を右下に書きます。この場合、受取人の住所と名前は自分のものよりも大きめに書きましょう。もちろんすべて横書きです。
(差出人の住所と名前)
○○○○ ××××
〇〇〇〇〇
(相手の住所と名前)
○○○○ ××××
〇〇〇〇〇
■住所の書き順
日本語での住所の書き方は基本的に「住所→名前」という順番ですが、英語ではその逆になり「名前→住所」という順番になります。相手の個人名を最初に書き、住所のある国名を最後に書きます。情報が「小→大」のように広がっていくイメージを持つとわかりやすいでしょう。
① 氏名
② アパートなどの建物名、部屋番号
③ 番地、市町村名 (住所番号、街路名)
④ 都道府県名 (都市名、地方名、州名)
⑤ 郵便番号 国名
(〒085-0023 北海道釧路市海運2丁目7番地4号メゾン301号に住む山田一郎さんが、アメリカに住むザッカリー・クルーズさんに出す手紙の場合)
From Yamada Ichiro
Maison #301
2-7-4 Kaiun
Kushiro-shi Hokkai-do
085-0023 Japan
To Mr Zachary Cruise
1233 Cherry Avenue
Albany, New York
12202 U.S.A
差出人の住所と名前の前に「From」、受取人の前には「To」とつけるとわかりやすいでしょう。また、受取人の名前の前には敬称である「Mr」「Mrs」「Ms」をつけるのが礼儀ですが、親しい相手であるならば必ずしも必要ではありません。臨機応変に対応しましょう。
いかがでしたか?英語の宛名の書き方は日本語とは全く異なるので、最初は少し戸惑うこともあると思います。しかし、何度も練習するうちに自然と書けるようにななりますよ。また、敬称をつけたり、相手の名前を自分のものよりも大きく書くなど、相手に対する敬意を手紙の中に表す点はやはり世界共通ですね。手紙の基本は相手を思いやる気持ちです。その気持ちさえあれば、多少英語の間違いがあっても気持ちは届くものです。臆せず英語の手紙にどんどんチャレンジしていきましょう!