香典をいただいたら、お礼のお手紙を書きましょう。亡くなられた方を忍んでくださる方へのお礼は、四十九日が過ぎたらなるべく早くに出すのがマナーです。
以下は、基本的なルールです。
・香典へのお礼を述べる。
・戒名と無事四十九日法要が済んだことの報告を書く。
・故人への生前のご厚情へのお礼。
・香典返しを送る際は、そのの品を送ることの報告
・略儀で済ませることへのお詫び。
また、以下は間違いやすいポイントですので気を付けましょう。
・「拝啓/敬具」「謹啓/謹白」といった頭語/結語を使う。
・季節の挨拶は入れないこと。
・「逝去」は故人に対する敬語となるので身内には使いません。
では、実際の例文を見てみましょう。
謹啓 先日の父の (故人の俗名)儀 ご丁寧なお心遣いを賜り誠にありがとうございました。
○月○日
(戒名)
四十九日の法要を相営むことができました。
生前に故人が賜りましたご厚情に対し改めて感謝申し上げます。
つきましては 供養のしるしとして心ばかりの品をお送りいたしますのでご受納くださいませ。
まずは右 略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます、
謹白
忌明けの挨拶状とは、忌明けの頃(一般的には「四十九日の法要」が終わる頃)に出す挨拶状のことを言います。無事に忌が明けたことを知らせ、参列してくださった方や、香典をいただいた方にお礼を述べます。葬儀に参列していただいたら、お礼状(会葬礼状)はなるべく早く出しましょう。
・キリスト教では、カトリックの場合は1ヶ月目の追悼ミサの頃、プロテスタントでは昇天記念日です。
では以下で実際の例文を見てみましょう。
仏式の忌明けの挨拶の例文
拝啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
先般 亡父 (俗名) 永眠の際は ご多用中にもかかわらずわざわざご会葬を賜り且つご鄭重なる御厚志を賜り有難く厚くお礼申し上げます。
お蔭をもちまして本日 ◯◯院◯◯◯◯居士
四十九日忌法要を相営みました。
つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたします 何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます。
早速拝趨の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中を持ちまして謹んでご挨拶申し上げます。
敬具
平成◯◯年◯◯月◯◯日
住所
喪主 名前
親族一同
キリスト教式(カッコ内はプロテスタント)の忌明けの挨拶の例文
故人がクリスチャンや家族でクリスチャンである場合、こちらの例文を参考にしてみてください。
プロテスタントの場合は、カトリックとは違う用語を用いますので気を付けましょう。
拝啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
先般 亡祖母 【俗名】儀 召天の際はご鄭重なる御厚志を賜り有難く厚くお礼申し上げます。
お蔭をもちまして追悼ミサ(昇天記念会)も滞り無く相済みました。
つきましては偲草のしるしとして心ばかりの品をお送りいたします。
何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます。
早速拝趨の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中を持ちまして謹んでご挨拶申し上げます。
敬具
平成◯◯年◯◯月◯◯日
住所
喪主 名前
親族一同
四十九日などが終わり、故人を偲ぶこともひと段落した頃には、お世話になった方々へのお礼を欠かさずに送りたいものです。はがきの準備だけでなく、生前にお礼になった方へどのようなことを書くべきか、知っておくとスムーズに手紙が出せるでしょう。特に遠方から駆けつけてくださった方や香典をいただいた方には、絶対にお礼のお手紙を出しましょう。亡くなられた方が、生前に賜ったご厚情を、自分たちのものとしして感謝の気持ちを表することで、亡くなられた方もきっと安心してくださるでしょう。