これから手紙を書こうとしているあなたの文字を見てみましょう。
書き始めの部分を「起筆」と言います。
起筆部分に「ひねり」がありますか?
「ひねり」は一切なく素直に線を書いていますか?
1.毛筆で書くよりもさらに強い「ひねり」がある
2.力を加えずに一直線に書いている
3.起筆部分の筆圧が弱くて薄めの線を書き出している
4.今日の手紙は起筆を強く書いてしまっている
起筆部分の書き方で、あなたの性格や心理がわかります。
それでは順番に見ていきましょう。
目次
「一筆入魂」とばかりに強いひねりを加えて書いているあなたは「意志があればなんでもできる!」というかなりの強硬派です。
自己主張がとても強い、いわゆる「アクが強い」タイプではありますが強いポリシーのもとに生きている人です。
逆境などなんのその、常に意志を強く持つように自分自身を心理的に誘導できる能力を持っています。
「ひねり」の強い人ほど人より抜きん出る才能があり、信念のままに突き進んで高いステータスを得るようです。
しかしこの「ひねり」は言い換えると「くせ」なのです。ひねりが強ければ強いほど「くせ」が強くて意地っ張りな人が多い筆跡です。
常に素直な心理状態で、目上の人からも可愛がられて周囲の人気者の傾向があります。
人の意見を否定することなく受け入れやすいあなたはちょっとだけ「お人よし」だと思われているかもしれません。
素直さは「受け入れやすさ」とも解釈でき、そのおかげでファッションや世の中のトレンドにも敏感です。新しいものも疑うことなくなんでも受け入れることができて、それを全て自分のものにできるのです。
ただ、「疑う」という心理があまり働かないあなたには危険が待っていることもあります。
「儲かるから投資をしませんか?」「この保険に入って入れば一生困らない!」なんて言われると、断ることをせずにむしろ「そうなのかも」と信じてしまいます。
素直さは宝物ですが、身に覚えのある方は名前を書くときには「ひねり」を加えるようにすると心理状態が変化しますよ。
あなたは人前に出ることも「できればない方がありがたい」と思っていませんか?
起筆部分の筆圧が弱いあなたは、人ごみを歩いている時ですら肩さえぶつけないように注意を払っています。これは人との衝突を避けたいという心理が常に働いているからです。
人の上に立つなどもってのほか、波風を立てずにとにかくソフトな人間関係を構築したいと常々考えている人でしょう。
物腰が柔らかいのは良いですが、「弱腰だ」と思われたくない場面では一念発起した方が良さそうです。
これぐらいの強い意志を持って手紙を書いたのではありませんか?
岩をも通すような一念があって手紙を書く時、人は起筆に想いと力がこもって自然とひねりができるのです。
新生活をスタートする時のような「何かを始める」という手紙には「今日に限って起筆がひねっている」ということが多いのです。
書道を習った経験のある人になんとなく多そうな「起筆のひねり」です。しかし書道の先生はあくまでも「毛筆に限って」そう教えているということを忘れてはいけません。間違っても「硬筆で書き出しをガツンと強く!」とは教わりませんでした。性格が現れる起筆のひねり、注意して見てみると面白いですよ。