手紙を書いていると「読点」を打つ場面が度々出てきますが、あなたの「読点」は多いですか?それとも少ないですか?
「読点」とは「、」のことですが、文章中の意味の「切れ目」を示すために打つ記号ですね。手紙などの文章の「読みやすさ」を上げるのも下げるのもこの「読点」次第ともいえるでしょう。
基本的に「読点」の打ち方についての明確な規則はないのですが、使う頻度を間違えてしまうと致命傷にもなりかねません。
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のんびりしている時よりも、例えば締め切りに追われたりノルマに追われたりと「追い詰められている」ときに文章中の「読点」が増えるようです。
普段はそれほどでもないと考えている「読点」の数が、今日の手紙に限って多いかも・・・ということに気づいたら我が身を振り返ってみましょう。
追われていたり焦りを感じている時には「読点」の多い手紙を書いてしまうようです。
手紙を書く時、便箋に何枚書きますか?
枚数が少なくても多くても、見直し読み返しながら書く人は「読点」の打ち方にもとてもこだわる人が多いです。
反対に「面倒くさいからとりあえず書いて送ってしまおう」と思っている人はどうでしょうか。文章を読み返すことがないということは当然「読点」をどこにどう打ったかなど考える由もありません。これでは「読点」が少なくなるように見えるかもしれませんが、そうではないのです。
「主語と述語」や「修飾語」など、言葉同士の関係を考えることすらしないのがこのタイプの人の手紙の書き方です。言葉同士の関係性や話の辻褄を考えながら書くからこそ「読点」が大切な役割を果たせるというものですね。
それを考えずに「面倒くささ」に任せて「とにかく手紙を書いてしまえ」という人は、細々とした言葉を連ねていくうちに「読点」も多く書いているということなのです。
手紙の文中にある「言葉の意味の切れ目」や「読みやすさ」を決めるのは「読点」ですが、ある意味「手紙の読み手への気配り」とも言えます。
自分が伝えたいことを書いた手紙は、内容が相手に正しく伝わらなくては意味をなしません。手紙ほど「読点」を打つのに気を使う文章はないのかもしれませんね。
それでも「読点」がやたらと多い手紙を書いて送ってしまう人は、相手のことなど御構い無し。自分勝手度がかなり高い人だと言えます。
諸説ありますが、「読点」の多さは年齢に比例するというものがあります。若年層よりも高齢者ほど文章を書くと「読点」が増える傾向にあるそうです。
理由は普段の何気ない生活の中に隠れていました。
高齢になる程「息が上がる」ということなのです。「読点」とは文章を声に出して読むときの「息継ぎサイン」のようなものですが、年齢を重ねるほどにその「息継ぎ」の回数が増えるために年齢と比例して増えるという説が唱えられています。
また、呼吸器系に疾患を抱えていたりストレスで「息苦しさ」を感じたりしているときにも文章中の「読点」が増える傾向にあります。
「読点」は「ただの点」だと思っている人は、これから大切にするようにしましょう。打ち方には明確な決まりがないからこそ、自分の「相手に対する気持ち」を表現するツールにもなり得るのです。