便箋に合わせて選ぶ最適な筆記具とは?

万年筆

手紙を書くとき、どんな筆記具を選んでいますか?

子どもの頃、お友達に手紙を書くときには鉛筆を使っていたでしょう。中学生ぐらいになるとシャープペンシル、高校生あたりではゲルインクのカラフルなペンでしょうか。履歴書を書かなければならない年齢あたりから「筆記具を選ぶ」ということに真剣に悩むシーンが出てきます。市販の履歴書の欄外に「黒または青色で記入する」と書いてあるものがありますし、公文書もインクの色は黒から青までとされています。

筆記具も様々、便箋も和紙や上質紙・木の葉などがすき込まれたものなどバリエーションに富んでいます。紙質によっても筆記具を選ばなくてはなりません。

格式を重んじるなら毛筆か万年筆

目上の方に差し出す手紙や儀礼的な内容の場合には、毛筆とされています。巻紙に筆と墨で書いていた名残が「祝辞」「弔辞」などにみられます。このような儀式色のあるものは必ず巻紙や奉書紙に筆書きされています。便箋を使った手紙も同様で、格式の高いもの、目上の方に宛てたものでは正式には毛筆ということになります。

黒色のインクを使い万年筆で書くのも毛筆同様正式なものとされます。

上質紙のようにつるりとした表面のものなら水性ボールペンやゲルインクのものでも良いでしょう。ただし、ペン先からダマが落ちて便箋を汚してしまうものは使ってはいけません。

お悔やみは薄墨で

文具店の筆ペンコーナーに「薄墨」と書いてあるものがあります。弔意を表す手紙の場合にはこの「薄墨」を使って書くのがマナーです。これは「あまりの悲しさに、止まらぬ涙で墨が薄まった」という意味合いを持っています。もしも筆ペンを愛用している場合でも、弔意を表現する手紙には「薄墨」を使用しなければ失礼にあたります。

忌明けやそれ以降の法要の案内を送る場合などには逆に薄墨がマナー違反です。忌明けまで故人を偲び、心を込めて墨をすった」という気持ちを表現するものです。

しっとりとした美しさの「和紙便箋」にふさわしい筆記具

老舗の便箋や旅行先で販売されている美しい和紙の便箋、女性なら一度は書いてみたいしもらってみたいものです。「万年筆用」として流通している筆あたりが滑らかな和紙製の便箋ならば良いのですが、一般的に「和紙」というとザラザラと繊維が粗い印象がありませんか?

万年筆のペン先は非常に繊細で、和紙でも紙によっては繊維とペン先が引っかかってうまく筆を進められないことがあります。これでは非常に書きにくいですし、受け取る側にもあまり美しい出来栄えという印象を与えることができません。

繊維が粗めの和紙にぴったりなのは「和紙用筆ペン」です。ボールペンは滑らかな書き味ですが、ペンによってはやはりボールが転がるうちに繊維がわずかに入り込んで書き味が悪くなったりダマが落ちたりすることがあります。それを解消するのが和紙用筆ペンで、コシのある筆先とインクの出る量が絶妙に調整されています。

書写の必須アイテム「フェルトペン」も和紙には書きやすい筆記具です。一般的には格が低いところに順位づけされてはいますが、和紙に書くのに適しています。目上の方以外の手紙に使うようにしましょう。

インクの色は黒色から青色

学生の頃、友達同士で交わす手紙はピンクやグリーン・スカイブルーなど色とりどりのペンで書いたことでしょう。しかし、大人のマナーとして覚えておきたいのは「インクは黒色が基本」ということです。特に儀礼的な手紙や目上の方には必ず黒インクを使用します。それ以外であればブルーブラック(紺色)から青色でもマナー違反にはなりません。

便箋に適した筆記具:まとめ

紙質が様々な便箋を使って手紙を書きたいと思っても、それに適した筆記具を選ばなければ文面が汚れたり字が荒れたりします。また目上の方への手紙で使用してはいけないものもあるのです。上手に筆記具を選んで、手紙上手になりましょう。

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