手紙における6月の結び

梅雨と夏の予感が漂う

結びの言葉には、季節に関わりなくいつでも使えるものがありますが、季節を感じさせるその月ならではの表現もいろいろとあります。6月と言えば、梅雨が本格化する時期で、紫陽花や梅雨の晴れ間などが印象的となります。6月を彩る言葉には、二十四節季の芒種(ぼうしゅ)。立春から数えて127日目で、この日から暦の上では梅雨入りになる、入梅。1年中で昼が一番長い二十四節気の夏至。暦の上では6月11日頃から約30日間を指す、梅雨。夏を三季に分けた初夏、仲夏、晩夏の真ん中を指す、仲夏。これらを上手く盛り込んだ表現が6月の結びの言葉に使われます。結びの言葉によって、時節に応じた季節感が感じられる手紙になるわけです。それでは、この手紙における6月の結びについて説明していきます。

改まったビジネスの手紙の場合

「梅雨冷えの厳しき折、さらなる貴社のご活躍を、心からお祈り申し上げております。」
「爽やかな初夏のみぎり、○○様のさらなるご活躍を、心よりお祈り申し上げます。」
「時候不順の折、どうかご自愛専一に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。」
「長雨の折、皆様ますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。」
「梅雨冷えが厳しくなる折、ご多忙のことと存じますが、どうかご返事賜りたく存じます。」
「梅雨入り前でございます。何卒体調を崩されませぬよう、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。」
「梅雨の晴れ間の日差しに夏を感じる昨今、皆様のますますのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」

堅苦しくないビジネスの手紙の場合

「梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、皆様の幸福をお祈りいたします。」
「梅雨明けまで今しばらくの辛抱です。何卒ご自愛の上、ご活躍ください。」
「季節の変わり目でございます。皆様お身体おいといください。」
「蒸し暑い日が続いておりますが、どうか皆様お元気でご活躍ください。」
「梅雨の晴れ間の美しい青空に夏らしさを感じる今日この頃、どうぞお健やかにお過ごしください。」
「梅雨寒の時節柄、お身体など崩されませぬよう、どうかご自愛専一にお過ごしください。」
「長雨が続いておりますが、○○様のご成功の契機となりますよう、お祈りいたします。」

親しい人への手紙の場合

「梅雨空が続きますが、お体には十分ご留意ください。」
「夏本番まであとわずかです。近いうちにお会いしましょう。」
「梅雨明けが長引いていますが、お元気でお過ごしください。」
「日増しに暑くなってきますが、お互い元気に爽快な夏を迎えましょう。ご活躍を期待しています。」
「長雨のうっとうしい季節ですが、雨に映える紫陽花などを眺めながら、どうぞお健やかに。」
「梅雨冷えの肌寒い日もありますが、風邪など引かれませぬようお気をつけください。」
「雨の外出もまた風情あるものです。そのうちにお伺いします。」
「蒸し暑い毎日ですが、気持ちだけでも爽やかに過ごしましょう。」
「本格的な夏も間近です。気を引き締めて頑張りましょう。」

まとめ・梅雨の情景が主体となる

芒種、入梅、夏至、梅雨、仲夏などの言葉を使うことで結びの挨拶に季節感が漂います。ビジネスの手紙や親しい人に宛てる手紙などには、この6月を彩る言葉を用いたそれぞれに相応しい結びの表現があることがわかります。改まったビジネスの手紙では、「爽やかな初夏のみぎり~」「梅雨冷えが厳しくなる折~」などの言葉を盛り込み「お祈り申し上げます」のような、より丁寧な表現にします。堅苦しくないビジネスの手紙では、「季節の変わり目~」「梅雨の晴れ間~」などの言葉を盛り込み「お過ごしください」のような相手を気遣う柔らかい表現にします。親しい人への手紙では、「夏本番まであとわずか~」「蒸し暑い毎日~」などの言葉を使って語りかけるように表現します。これらを上手に使い分けて6月の手紙を結びたいものです。

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