縦書きの手紙の書き方…フォーマルとカジュアルな手紙の書き方文例

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縦書きの手紙を出せる相手

生活の中に電子メールが入り込んでかなりの年月が経ちました。それでも便利な時代になったと感じたのもつかの間、パソコンを立ち上げて電子メールを送るより昨今ではスマートフォンによるメール送信や無料メッセージ送信が主流になってきています。こんなに便利な時代ですからほとんどの用件は手紙ではなくても済ませることができるようになりました。しかし、同じくメッセージを送る手段でも、電子メールや無料メッセージと手紙はどのように違いますか?そんな事を考えた事もないのではないでしょうか。手紙というものは、その季節を伝える挨拶があるもので、どんなに急ぎの用件にしろ季節感を表す部分があります。そのため、どちらかといいうと電子メールや無料メッセージよりもあらたまった形式的なものでもあります。そのような性質のものなので、あらたまった挨拶をあらたまった目上の人や大切な人に対しての礼儀として、手紙を書くことが多くなります。手紙の中でも横書きはどちらかというとカジュアルな形ですので、正式な手紙を書く場合はどうしても縦書きでなくてはいけません。お世話になった方へのお礼状や、目上の方へのご挨拶の手紙などは縦書きで書くのが基本ですし、これは礼儀です。日本には多くの形式やマナーや建前などがあります。ある程度の年齢や立場になるとこれを守ることで社会人として認められることとなるでしょう。

手紙の構成で縦書き横書きに違いがあるか

手紙の正式な形は縦書きです。ですから慶弔関係などの儀礼的な内容は縦書きの手紙になります。そして友人への手紙など、堅苦しさを無くす親しみをこめた手紙は横書きを選ぶことが多いです。そしてビジネスレターは横書きになります。ビジネスでは英語を始め外国語が入る場合もあり、数字が入ることが多いので横書きのほうが間違いないでしょう。ビジネスでも挨拶状等は縦書きになる場合があります。さて、そんな縦書き横書きの手紙にも構成の違いがあるかという問題があります。基本的には手紙の形式として、前文→主文→末文→後付、という形になります。

縦書き手紙の文章構成

前文(頭語・時候の挨拶・安否の挨拶)

主文(起語・本題)

末文(結びの挨拶・用件のまとめ・結語)

後付け(日付・署名・宛名)

縦書きの手紙をカジュアルに使う場合

縦書きでカジュアルな手紙?と言われてもピンとこないですね。今までさんざん、あらたまった手紙は縦書きだと言われてきたのですから、形式や言葉遣いなどに神経を使ってついついカジュアルとは結び付かないように思えます。しかし、良く考えてみてください。身近にカジュアルな縦書きの手紙というものも多いですよ。何よりも葉書、そして絵葉書や趣味の絵手紙、そして頂き物のお礼状などの葉書もそうですね。急いでお礼を伝えたい気持ちを表す時は葉書で形式をある程度省いて書くことで、一層喜ばしい気持ちが伝わることでしょう。その時の手紙は、縦書きでも横書きでもかまいません。形式にこだわらないという事がポイントなのですから。季節ごとに絵葉書を準備しておくと良いでしょう。また、趣味で絵手紙を描く人も最近は増えています。季節感溢れる絵を描く、または押し花の葉書、ちぎり絵の葉書など、趣味がある人はそのような手作りの葉書を使うことで親しみを込めた手紙が書けます。

縦書きの封筒の書き方

1.住所の書き方は、郵便番号の小さな枠の右側2つの枠の中心に合わせて書くと、バランス良く書き始められます。。住所は省略せずきちんと都道府県名から書くようにします。番地は算用数字ではなく、漢数字で書きましょう。ビルやマンション名もわかっている場合は丁寧に書きましょう。配達間違いを避けるためです。

2.ビルやマンション、会社名を入れる場合、住所よりも少し下げて、文字も一回り小さめに書きます。正確に書きましょう。

3.会社宛に出す場合、差し出す相手に肩書きがある場合、部署名、これには敬称をつけません。「○○株式会社 □□部 部長 手紙太郎様」となります。肩書に敬称をつける「社長殿」や「部長様」というのは間違いになります。さらに、個人宛ではなく会社や部署宛の場合は、「御中」になります。

4.宛名は郵便番号の大きな枠3つの中心に合わせて書きましょう。宛名は住所よりも大き目に書きます。連名の場合は、それぞれに敬称をつけ、人数が多い場合には「○○御一同様」と書きます。

いずれにしても封筒の書き始めに、全体の感じをつかみバランスを考えてから書き始めます。せっかく縦書きの手紙を書くのですから上品さが大切ですね。封筒の宛名書きからその上品さはにじみ出ます。

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