手紙の最後の挨拶、結びの書き方…季節によって変わる結びの言葉

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目次

「結び」の挨拶とは何でしょう

手紙を書くための形式の中で、用件を書く「主文」のあとに書く部分で、手紙の締めくくりのための言葉が「結び」です。この部分も手紙を送る相手や内容によって使い分けることが必要になります。簡略した手紙でない限り、挨拶があり用件があり、そして最後に読んでくださって感謝する気持ちや相手の健康を祈る気持ちなど、締めくくりの挨拶とするのです。多くの例文から書き方を学んでいきましょう。

「結び」はどのような場合に使うのでしょうか

ⅰ相手の健康、繁栄、活躍を祈る場合

ⅱ今後の厚誼、鞭撻を願う場合

ⅲ主文にある用件のまとめ

ⅳ乱筆乱文を詫びる場合

ⅴ伝言を依頼する場合

ⅵ返信を求める場合

季節を問わず使える「結び」の挨拶

ⅰ相手の健康、繁栄、活躍を祈る場合
何卒ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
健康にはくれぐれもご留意ください。
末筆ながら皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。

ⅱ今後の厚誼、鞭撻を願う場合

今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。
何卒お力添えをいただきますようお願い申し上げます。

ⅲ主文にある用件のまとめ

取り急ぎ、用件のみ。
略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。
まずは書中にて御礼申し上げます。
まずは用件のみにて失礼いたします。

ⅳ乱筆乱文を詫びる場合

乱筆乱文お許しください。
乱筆乱文お詫び申し上げます。

ⅴ伝言を依頼する場合

末筆ながらご家族様へくれぐれも宜しくお伝え願います。
皆様へよろしくお伝えくださいませ。

ⅵ返信を求める場合

折り返しご一報賜りたくお願い申し上げます。
恐縮ではございますがご返事のほどお願い申し上げます。
ご多用の折、誠に恐れ入りますが、ご都合をお聞かせ願えれば幸いです。
ご返答をお待ち申しております。

季節ごとの「結び」の挨拶

1月(睦月)に使える結びの挨拶をご紹介します。

ご家族の皆様おそろいで、どうぞ穏やかに新春をお過ごしください。
暖冬とは申しますが、何卒お身体おいといください。
極寒の候ではございますが、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
寒さひとしお厳しき折、何卒ご自愛専一にてお願い申し上げます。
本年も変わらぬお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。

2月(如月)に使える結びの挨拶をご紹介します。

寒さの中にも春の兆しが感じられる昨今、どうぞお健やかにお過ごしください。
梅の便りが聞かれる昨今、皆々様の益々のご健勝を心よりお祈りいたしております。
三寒四温の時節柄、どうかご自愛専一にてますますのご活躍をお祈り申し上げます。

3月(弥生)に使える結びの挨拶をご紹介します。

早春の息吹を感じる昨今、どうぞお健やかにお過ごしください。
天候不順の時節柄、ご自愛専一にてご精励くださいますようお願い申し上げます。
春の訪れと共に、皆々様の上にも幸せが訪れますようお祈りいたしております。
新年度を迎えましても、変わらぬお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。

4月(卯月)に使える結びの挨拶をご紹介します。

若草萌る好季節、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
陽春のみぎり、どうかご自愛専一に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
花冷えの折、くれぐれもご自愛下さい。
新年度を迎え、諸事ご多用のことと存じますが、ご返事賜りたくお待ちいたしております。

5月(皐月)に使える結びの挨拶をご紹介します。

風薫る爽やかな時節、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
向暑の折、くれぐれもご自愛下さい。
爽やかな初夏のみぎり、皆様のますますのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
風薫る五月、どうぞお健やかにお過ごしください。

6月(水無月)に使える結びの挨拶をご紹介します。

梅雨冷えの厳しき折、お風邪など召されませぬようご自愛ください。
長雨の折、くれぐれもご自愛下さい。
梅雨明けまで今しばらくの辛抱です。何卒ご自愛の上、ご活躍ください。
爽やかな初夏のみぎり、皆様のますますのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

7月(文月)に使える結びの挨拶をご紹介します。

厳しい暑さの毎日です。健康にはくれぐれもご留意ください。
寝苦しい熱帯夜が続きます。どうかお体大切に。
健康には十分注意し、お互い元気に盛夏を乗り切りましょう。
本格的な夏の到来です。夏風邪には十分にご注意ください。

8月(葉月)に使える結びの挨拶をご紹介します。

晩夏の折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
立秋とは名ばかりの暑さ続きでございます。夏風邪など召されませぬようご自愛ください。
まずは残暑のお見舞いを申し上げます。
土用明けの暑さはことのほかですが、体調を崩されませぬようご自愛ください。

9月(長月)に使える結びの挨拶をご紹介します。

残暑なお厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
長雨の季節ゆえ、風邪など召されませぬようご自愛ください。
夏の疲れが出やすい時節、くれぐれも体調を崩されませぬようご自愛ください。
新秋の折、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。

10月(神無月)に使える結びの挨拶をご紹介します。

秋冷の折、くれぐれもご自愛ください。
秋雨の折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
秋たけなわの好季節、ご健康に留意され、ますますご活躍されますことを心よりお祈り申し上げます。

11月(霜月)に使える結びの挨拶をご紹介します。

向寒の折、くれぐれもご自愛ください。
本格的な寒さに向かう時節、風邪など召されませぬようご自愛ください。
落ち葉舞い散る深秋の候、体調を崩されませぬようご自愛ください。
年末に向かい何かとご多忙のことと存じますが、今後共、ご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

12月(師走)に使える結びの挨拶をご紹介します。

年末ご多忙の折ではございますが、お身体にお気をつけて良き新年をお迎えください。
ご家族様おそろいで、穏やかな新年を迎えられますようお祈り申し上げます。
来年も、ご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
来年も、ご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

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