ハガキの書き方

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一般的なハガキについて

ハガキは人に見られて困るようなことや、大切な用件などは書きません。また紙面が限られているので、要領よく簡潔に書く必要があります。ハガキの種類には、官製ハガキ(郵政ハガキ)・私製ハガキ・絵ハガキ・往復ハガキ・特殊ハガキなどがあります。一般的なハガキは、表面に受取人の郵便番号、住所、氏名を書き、差出人の住所氏名は、受取人の文字よりも小さくします。ハガキ表面の下半分に通信文を書くことはできますが、余程のことがない限り書くことはありません。通信文は裏面に書きます。本文が短い時は、差出人の住所氏名を本文の後に書いてもかまいません。通信文は、10字×5行くらいから最大20字×12行ぐらいで書きます。時候の挨拶や安否の挨拶は短くしたり、前文や末文を省略して用件のみとしても差し支えはないです。

私製ハガキと絵ハガキ

私製ハガキは、規定を満たしていれば、市販のもの以外でも、自分で紙を切って作ったり、写真を利用したものなどが作れます。重量は2~6g、大きさは、最大15センチ×10.7センチ以内から最小14センチ×9センチ以上とされ、色は官製はがき(郵政ハガキ)よりも淡い色で、紙質が官製ハガキと同等かそれ以上とされます。表面の上部に「郵便はがき」と明記し、裏面は彩色されていても問題はなく、これが絵ハガキとなります。絵ハガキは、表面の下半分が通信欄になっているので、簡潔さが求められます。暑中見舞いや旅先から便りとして、利用されることが多く、ハガキでも目上の人に出しても失礼にはなりません。裏面には、原則として通信文は書きませんが、写真などに余白があれば、短歌などを書くと趣深くなります。

往復ハガキについて

往復ハガキは、簡単な問い合わせや相手の返事が欲しい時に利用されますが、最近では電子メールが主流かもしれません。往復ハガキは、結婚式などの会合の出欠の問い合わせに便利ですが、それ以外の用件で、目上の人に返信を求める時は、封書に返信用ハガキか、切手を貼った封筒を同封するのが礼儀となります。往復ハガキの書き方は、特に普通のハガキと違いはありません。しかし、返信用のハガキには、差出人の住所氏名を書くか印刷しておきます。この場合、自分の氏名には、敬称はつけず、「行」とします。また、返信の出し方では、この「行」を二本線で消し、脇に「様」「御中」を書くのが一般的になっています。出欠の返事が求められている場合、ご出席などの「ご」は二本線で消し、右肩に「よろこんで」、下に「いたします」を書きます。欠席の場合は、右肩に「残念ながら」、下に「いたします」を書きます。

特殊なハガキについて

郵政省時代に発行された「郵便小包はがき」というものがありますが、現在でも、現行料金との差額を追加すれば、ゆうパックやゆうメールにくくりつけて使うことができます。小包ハガキは原則廃止されたのですが、経過措置として認められています。このハガキは郵便局で切手類と交換することもでき、その場合の手数料は、通常はがきと同じになっています。「郵便小包はがき」は、荷札とそっくりの針金がついているもので、小包の外側にくくりつけて小包と一緒に送るものです。二つに折ってあり、広げるとハガキ大の大きさになり、内側に通信文が書けるようになっています。文面はかなり限られているので、簡潔に書く必要があります。外側の表面に受取人の住所と氏名を書き、裏面には、差出人の住所と氏名を書きます。

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