お礼の手紙のマナーと書き方…お礼の挨拶書き出し方法

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お礼の手紙を書く時とはどういう時でしょうか

頂き物やお世話になったことで、お礼状を書いたことはありますか?大人としてどうしても避けては通れませんね。お礼を電話で済ませられる間柄の人の中だけで生きているわけではありません。目上の親戚、配偶者の親、勤務先の先輩や上司など、簡単には済まされない間柄の方々に対して、やはりお礼状を書く機会が一度や二度はあると思います。そのような時に慌てないように少し考えてみましょう。お礼の手紙を書く時というのはどのような時かを考えてみましょう。例えば、お中元やお歳暮を頂いた時、旅行先のお土産を頂いた時。自分の入学、進学、卒業のお祝いを頂いた時や結婚や出産などもあります。会食やパーティーにご招待いただいた後のお礼。親や親戚に対してのご霊前やお香典やお供えなど。自分が入院した際のお見舞いに対してもそうですね。世の中、色々な事がありますが一人で生きているわけではないので、自分がして頂いたことだけでなく、親や子供がして頂いたことに対して代わりにお礼の手紙を書く場合も多くなっていくでしょう。自分の立場や相手の立場を考えて、適切なお礼状を書きましょう。

お礼状の書き方とマナー

お礼の手紙を出す時がどんな時かを考えてみましたね。そこから分かったことは、とにかく大変嬉しかった、とても助かりました、という気持ちを早くお伝えしたいという急ぎの場面であることは確かです。本来なら出向いてお礼の言葉をお伝えするものを、まずは手紙でお礼を、とりあえず葉書でお礼を…という状態なのです。それでは一番気を付けたいことは、機を逸しないということ。お礼状というものはできるだけ早く送ることです。それなら電話の方が早いと考える人も多いでしょう。しかし、友人や親しい仲でしたらそれでも許されるかもしれませんがそれ以外の、しかも目上の方でしたら電話は失礼に当たります。電話と同じぐらいに早いお礼状を出すべきですね。それでしたら、頂き物をしたその日のうちにお礼状を書き翌日には投函する、またはお世話になったその時にお礼状を書きすぐに投函するという気構えがなくてはいけません。どんなに遅くても3日以内にはお礼状を投函するのがマナーです。そして、手紙には数々の形式がありとても面倒ですが、お礼状の書きやすいポイントは“取り急ぎお礼の言葉をお送りする”という緊急性があるので、形式的なものを少々省いても許されるということ。その代わり感謝の気持ちが伝わる文章を書くことです。ここではどれだけ嬉しかったかという気持ちを表現することが大事です。

お礼状の書き方の基本形式

そうはいってもお礼状にも書き方の形式がありますので、以下にのっとって心を込めて書いてみましょう。

1.前文の挨拶を書く

2.頂いた物やお世話になった事柄へのお礼の言葉を書く

3.頂いた物やお世話になった事柄への自分なりの感想

4.末文の挨拶を書く

入学・卒業・進学のお祝いへのお礼状

学校の事であれば自分がある程度の年齢なら自分でお礼状を書く、または子供が自分でお礼状を書ける年齢なら子供自身に書かせる習慣をつけるのも良い教育になることでしょう。親が手紙を書かないと、次第に子供も手紙を書かない大人に育ってしまうので、このような時こそ良い教育の場面になります。ぜひ字が書けるようなら“お礼の手紙をかきましょうね”と子供を誘導し、それに親もお礼状を添えて郵送するようにするのが一番良い形です。入学、進学などで頂くものに、よく図書券(図書カード)や商品券を頂くことがありますが、それで何かを購入するつもりでしたら“○○を買わせて頂きました”と具体的に書くと、お礼状を頂いた先方もその品物を手にした様子を思い浮かべより一層喜んで頂けるでしょう。また、何を購入するか思案中でしたらそのように書き、“大切に使わせて頂きます”と添えると良いでしょう。

例文:頂戴しましたお祝いを母とも相談し、○○を買わせていただきました。これからの学校生活で大切に使わせていただくつもりです。ありがとうございました。

お中元・お歳暮へのお礼状

お中元やお歳暮は季節のご挨拶として暑い季節、寒い季節に元気でやっていますよ、という報告と共に、品物を確かに受け取りましたという報告も兼ねています。特に生鮮食料品などを送った先方はちゃんと届いているかを心配していることでしょう。現在は配達証明やネット上での配達ルート確認も可能ですが、できれば受け取った人からの一報が早くほしいものです。その気持ちを理解できれば何よりも早くお礼状をお送りしないといけません。頂いた物のお礼に“結構なお品を頂きまして…”と形式的に書くのも良いのですが、一層嬉しいのは具体的に“○○はとても珍しく、その日の内に家族で頂きました。大変美味しゅうございました。”という言葉は何よりも送り手が安心することでしょう。お口に合ったのだ、喜んで頂けたのだという気持ちが伝わりますね。また、一家の主に贈られる事が多く、お礼状を妻が書く場合が多いです。その際はお礼状の最後に夫の名前を書き、その左下に小さく“内”と入れるだけで妻の代筆だとわかります。

例文:このたびの福島の桃は家族全員で美味しく頂きました。わざわざ産地直送のお手配を頂き、お心遣いありがとうございます。

不祝儀へのお礼状

不祝儀の場合もご霊前、お香典、ご仏前、お供えなどを頂いた場合は、半返しの品物に添えてお礼状をお渡しすることがマナーです。日本のマナーでは“お礼”と言う言葉は喜ばしいことに対して感謝する気持ちを表すものですので不祝儀の場合は“お心遣いを賜りまして故人も喜んでいることと思います。”という言葉遣いが良いでしょう。

自分の不祝儀の場で何かを目上の方からいただいたらお礼が必要です。半返しの品物と同時にお礼状をつけるべきでしょう。不祝儀のお礼状の文面には、感謝を連想する「お礼」の言葉は使いません。

お世話になったことへのお礼状

生きていればいつどんな事で人様にお世話になることがあるかしれません。旅先での急病で慣れない場所での病院手配でお世話になった現地に住む人、旅館の方々、ツアーの方々など、この場合は帰宅したらすぐにお礼状を書く、そしてまた落ち着いたら元気であるという手紙を書くのも先方の気持ちを考えると嬉しいことでしょう。就職の時に就職先を世話して頂いた親戚の人などへは、良い結果でも悪い結果でもどのようになったかを結果が出次第、ご報告とお礼の気持ちを手紙にすることが大切です。

例文:○○様には折角ご尽力いただきましたものの、私の力が及ばず結果を出すことが出来ずに誠に申し訳ございませんでした。

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